【写真】今春の首都大学リーグで防御率0.27の成績を残した実力を、国際舞台でも発揮した佐々木
柳が存在感の大きさを見せつける
今大会の優勝の立役者は、まずは何と言っても最高殊勲選手賞を獲得した右腕・柳裕也(明治大)だ。第2戦で7回12奪三振無失点の好投を見せると、優勝のかかった第5戦で先発。4回3分の2を投げ7奪三振、再び無失点に抑える力投を見せた。
縦に大きく割れる得意球のカーブを生かし、大学米国代表打線に的を絞らせない変幻自在な投球を見せた。これにはプロ球団関係者も「抑え方のバリエーションがとても幅広い」と唸り、大学米国代表のジョージ・ホートン監督は「カーブでカウントを取りに来る投手は米国にはいない。また、カーブと予想ししていたタイミングでストレートが来るなど、非常にスマートな配球をされてしまいました」と白旗を挙げた。
こうした投球に加え、その気さくな人間性と視野の広さでチームに結束をもたらした。横井人輝監督は優勝の要因を問われ、真っ先に「柳を主将にし、戦う集団を作れたことです」と柳の献身を挙げたほどだった。
【次ページ】佐々木千隼は堂々の1位候補に浮上