足を引っ張るチームによって勝敗が決まる
今日から交流戦が始まる。セ・パ両リーグの対決だ。
今年の最大の見どころは「セはパにリベンジできるか」ではないだろうか。
昨年の交流戦は、パの61勝44敗3分に終わった。17の勝ち越し。
2005年の交流戦スタート以来、パは通算でも865勝774敗53分、91の勝ち越し。昨年までの11シーズンでは、セは2009年の1シーズンしか勝ち越していない。
昨年の日本シリーズでのソフトバンクの圧勝(ヤクルトを4勝1敗で退ける)を見ても、今年もパリーグの優位は動かないと見るのが一般的だろう。
しかし、各チームの勝敗を仔細に見ると、必ずしもそうとは言い切れないことがわかる。
昨年のセの17の負け越しの内、11はDeNAによるものだった。
DeNAは3勝14敗1分。パ・リーグの全球団に負け越し。しかもホームで2勝6敗1分、ロードでも1勝6敗と全く不甲斐なかった。
DeNAを除くとパの47勝41敗2分、依然負け越してはいるが、惨敗と言うほどではなかったのだ。
過去にパリーグが二けた以上勝ち越したシーズンは、昨年を除いて3回あったが、このときも、セに大きく足を引っ張ったチームがあった。
2010年 パの81勝59敗4分 22の勝ち越し 横浜6勝18敗
2011年 パの78勝57敗9分 21の勝ち越し 広島6勝16敗2分
2013年 パの80勝60敗4分 20の勝ち越し DeNA7勝17敗
セパの交流戦は、パが圧倒的に強いように見える。確かにパが11年で10回勝ち越してはいるが、その差は意外に大きくない。
大きく負け越しているときは「足を引っ張っている」チームがいるのだ。
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