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阪神・江越は山田や柳田に匹敵する身体能力。金本監督はどこまで将来を見据えた起用ができるか

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高い身体能力を誇る

 金本知憲新体制で11年ぶりのリーグ優勝を目指す今季の阪神。チーム成績はもちろん、球団、ファンが金本監督に期待するのは、ここ数年解消できていない「ベテラン依存」からの脱却だ。

 主力の高齢化には歯止めがきかず、若い選手もなかなか台頭してこない。2003、05年優勝時の赤星憲広、今岡誠、藤川球児に代表されるように、成長著しい若手選手がレギュラーに名を連ねるようでなければ、昨季3位からの上積みはなかなか期待できない。

 そんな阪神において今季、飛躍を期待されている選手がプロ2年目の外野手・江越大賀だ。
 プロ野球の世界で、選手が「ブレイク」するためには、いくつかの条件が必要になる。

 ひとつは、「実力」。当たり前のことだが、一軍レベルで結果を残せるだけの実力を備えていなければ、プロでブレイクするなど夢のまた夢。
 江越は昨季、プロ1年目ながら後半戦に一軍定着。おもに7番センターを任され、56試合で打率.214、5本塁打、16打点、2盗塁を記録している。数字的にはまだまだ物足りないが、二軍では48試合で打率.309、8本塁打、20打点、6盗塁と高い順応性を見せ、ブレイクに向けた顔見せ、下地づくりは済んでいるといっていい。

 江越の最大の魅力は、その高い身体能力にある。
 昨季、チームの新人としては岡田彰布以来、35年ぶりに2試合連続本塁打を放ったパワー、遠投120メートルを誇る規格外の強肩、14年ドラフト指名81選手中、最速タイとなる50m5秒8の俊足。

 使い古された表現だが、「走攻守」3拍子揃ったプレーが最大の持ち味。
 近年、プロ野球界では昨季トリプルスリーを達成した柳田悠岐、山田哲人を筆頭に、身体能力が高く、パワーとスピード、技術を兼ね備えた「アスリート型」の選手がトレンドとなりつつある。江越は間違いなく、現在の野球界の潮流にそったハイスペックな選手といえる。

【次ページ】指揮官も期待大

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