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田中も4年目に行使可能。グレインキーら一流メジャーリーガーの契約に盛り込まれたオプトアウト

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6年契約のグレインキーが3年でドジャースを離れたのは?

 オフシーズンの楽しみの1つに、大物選手や一流選手の移籍情報がある。スポーツ紙の誌面を騒がせる、一流選手の超大型契約。それがメジャーリーグともなれば、金額が天文学的な数字にのぼることも珍しくない。

 チームと代理人の間では、熾烈な交渉合戦が繰り広げられる。
 代理人は少しでもチームから良い条件を引き出そうと、あの手この手を使って駆け引きを仕掛ける。交渉次第では、様々な条件を契約に盛り込ませることができるからだ。

 2015年シーズンのオフも、メジャーリーグでは様々な大型契約が締結された。
 その中の1つに、ドジャースからFAとなったザック・グレインキーの契約がある。2015年12月4日、グレインキーはダイヤモンドバックスと6年2億650万ドル(約244億円)という超大型契約を結んだ。年平均にすると3441万ドル(約40億円)。これは歴代トップの数字だ。

 しかし、ここで疑問に感じたファンの方もいたのではないだろうか。グレインキーは2012年オフ、ドジャースと6年1億4700万ドル(約174億円)で契約を結んでいたはず。それがなぜわずか3年でFAとなり、ドジャースを去ってしまったのか。
 それはグレインキーとドジャースとの契約の中に、『オプトアウト条項』と呼ばれる権利が含まれていたからだ。

 オプトアウト条項とは、長期契約の途中に選手側が契約を破棄し、FAになれる権利のこと。今回グレインキーがFAとなったのは、オプトアウトを行使してドジャースとの契約を途中で破棄したためだ。

 この条項が契約に盛り込まれているということは、超一流選手であるという証明。超一流選手は長期契約を望む一方で、契約の際に年俸が固定されてしまうデメリットもある。大活躍してオプトアウトを行使すれば、途中で更なる大型契約を手にできる。もちろん、不振であれば行使せずに残留すればよいのだ。

 チームとしても途中で出て行かれるリスクはあるが、年齢の衰えによる『契約の不良債権化の防止』というメリットもある。必ずしも悪い話ではない。


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