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評判上々の侍J稲葉監督、ルーツは「野村流」と「栗山流」。選手の心を惹く操縦術とは

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初陣間近、評判上々の稲葉監督

 いよいよ稲葉ジャパンが初陣を迎える。
 
「ENEOSアジアプロ野球チャンピオンシップ2017」(16日開幕・東京ドーム)に臨むU―24日本代表・侍ジャパンを率いる稲葉篤紀監督が5日間に渡った宮崎直前合宿を打ち上げた。メディアを通じて稲葉監督は「この合宿ではとにかく皆が1つになれるかが目標だった」と満足気。合宿の最終日以外は晴天にも恵まれ、代表入りメンバーともども充実した日々を過ごせたようだ。
 
 さて、その稲葉監督に対するチーム内外での評判は上々だ。指揮官としては最近少ない、選手と直接のつながりを大切にするタイプであることも理由の1つだろう。
 
 たとえばパ・リーグ捕手部門のゴールデン・グラブ賞にも輝いた福岡ソフトバンクホークス・甲斐拓也との関係性だ。今回のU―24侍ジャパンチームに初選出され、正捕手候補となった背景には稲葉監督自身が甲斐の代表入りを強く熱望して招へいされた経緯もある。育成契約から這い上がって支配下登録の道にまでたどり着いた若き苦労人だけに、その努力と才能を指揮官は早い段階から買っていた。
 
 合宿第2日目にはフリー打撃で、その甲斐らを相手に稲葉監督自らがマウンドに立って打撃投手を務める“サプライズ”もあったと聞く。指揮官が打者に向かって時折大きな声でジョーク交じりのハッパをかけ、対峙しながらコミュニケーションを取っていたシーンの一部始終を目撃していたNPB関係者によれば、微笑ましくも見えたという。甲斐ら打者陣も大粒の汗をかきながらいつになく楽しそうに練習する姿がとても印象的だったそうだ。
 
 そう考えると稲葉監督はもしかすると硬軟使い分けの旨い指導者なのかもしれない。


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