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ドラフトも苦戦の巨人、12球団最多指名でチーム再構築なるか? その成果を読む【死亡遊戯コラム】

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二度抽選を外した1位指名は即戦力候補投手に

 
 今の過渡期の巨人を象徴するかのような、2017年ドラフト会議だった。
 
 それが正直な感想だ。今年ほどチームの雰囲気を変えることが期待されたドラフトは、過去になかったのではないだろうか?
 
 11年ぶりのBクラス、高齢化とパワー不足に悩む貧打線、山口俊の泥酔問題や所属選手の治療を巡るトラブルとグラウンド内外で逆風に晒されたチーム事情。こんな時こそ、松井秀喜、高橋由伸、阿部慎之助と続く左のスラッガーの系譜を継承できる逸材が欲しい。
 
 1巡目で清宮幸太郎(早稲田実業)、村上宗隆(九州学院高)と喉から手が出るほど欲しかった「左の長距離砲」タイプを指名するも、立て続けに抽選で外すと、結局三度目の正直で外れ外れ1位指名は方向転換して鍬原拓也(中央大)で落ち着いた。
 
 確かに今季の巨人は菅野智之、マイコラス、田口麗斗と球界最強クラスの先発三本柱を擁しながら、4番手以降の先発投手不在で4位に終わった。しかも原前監督時代を支えた頼みのセットアッパー山口鉄也は衰え、6年間で通算359試合に投げまくったマシソンの去就は不透明でブルペン強化もしたい。
 
 だから、150キロ超えの直球とシンカーが武器の先発でもリリーフでも使えそうな即戦力候補投手を指名の意図は分かる。だが、事前の「野手中心の指名」というコメントはなんだったのか…と疑問に思っていたら、そこから巨人は育成ドラフトまで含めて13人の捕手と野手の指名を繰り返すことになるわけだ。


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