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ホークスV逸も、ファームは7.5ゲーム差逆転でV5。水上二軍監督「二軍は一軍のプレッシャーの中で結果を出すための訓練の場」

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勝ち試合でしか得られないものがある

 史上最長のウエスタンリーグV5を成し遂げたホークス。開幕からしばらくは波に乗れず、首位に最大7.5ゲーム差をつけられたが、「ようやく去年を思い出してきた」と水上二軍監督が話した5月末以降、前年度王者チームの打線がつながり始めた。そして、引き分け挟む12連勝などの快進撃でそのまま優勝へと上り詰めた。

 ウエスタンリーグ優勝について、水上二軍監督は、「胴上げの時はこみ上げるものがあった。優勝ということは、よそのチームよりも勝ち星が多かったということ。ファームは育成の場だから勝ちにこだわらなくていいとも言われるが、勝つ試合でしか得られないものもたくさんある」と力を込めた。

 一軍に近い若手選手や、(不調や調整で降格してきた)一軍選手も多いホークス二軍は、“勝って当たり前”と思われがちだった。しかし、水上二軍監督は、その中で勝ち切ることの難しさを感じ、“一軍の予行演習”をしてほしいという。点差があっても、送りバントやスクイズのサインを出し、“1点を取りに行く野球”をさせた。一軍が強いからこそ、1点を取りに行くプレッシャーの中で結果を出す予行演習をしないといけないのだという。

「技術だけならすごい人はいっぱいいる。一軍で結果を出すために、ファームの時から、ピンチやチャンスで力を発揮し、勝ちに行くための訓練をしてきた。V5は、選手たちがやるべきことをしっかりやってきた結果です」

 その予行演習で結果を出してきた若手選手たちが、今季、何度か一軍に昇格した。一軍への壁が最も厚いと言っても過言ではないホークスでそのチャンスをつかんだが、水上二軍監督は「私の反省点は、彼らを一軍に定着させられなかったこと」と、悔しそうに振り返る。

 塚田正義、猪本健太郎、上林誠知らは、シーズン途中で一軍昇格するも、数少ないチャンスで結果が出せず、ファームに戻ってきた。


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